子どもを性暴力被害から守る よりそい授業
よりそい授業について1.趣旨及び目的
性暴力は被害を受けた人の心や身体を傷つけるだけでなく、その後の人生にも深刻な影響を及ぼすことから魂の殺人とも言われます。重大な被害にもかかわらず、被害者は誰にも相談できず、一人でその苦しみを抱えてしまうことが少なくありません。
相談電話には,
子どもの性暴力被害の相談や、学校からの問い合わせが数多くあります。
そこで、以下のことを目指しよりそい授業をはじめました。
- 性暴力とはどのような犯罪で、被害者にはどのような影響が出るのか正しく知る。
- 被害を知った周りの人(家族、学校、友人)は何をすればいいのかを理解する。
- 自分が性暴力被害に遭った時、何をすればいいのか理解する。
2.実施対象と内容
生徒向け:「よりそい・生命(いのち)の安全教室」
- 性暴力の被害者、加害者、傍観者にならないために性暴力について理解する。
- 性暴力による心や体への影響、特に性感染症について正しい知識を学ぶ。
- 性暴力被害にあった時の対応や相談先についての情報を提供する。
プログラム
長谷川禎子先生(産婦人科医)のお話(約35分)
ひょうご被害者支援センター相談員の情報提供(約10分)
教職員向け「子どもが性暴力被害にあった時のための研修会」
- 生徒が性暴力の被害者になったときの学校・教職員の対応、被害者へのケアや関係機関との連携などについて学ぶ。
プログラム
仮想事例に基づく講義とグループワーク(60-90分 調整可)
ひょうご被害者支援センター相談員の情報提供
講師:冨永良喜先生(臨床心理士・公認心理師)
3.実施方法
全校集会等の集合形式・教室での授業形式
4.お問合せ・申込み先
ひょうご被害者支援センター
メール
koho@supporthyogo.org電 話
5.開催レポート
2023.12.14
尼崎市立武庫の里小学校で教員向けに「子どもが性暴力被害にあった時のための研修会」を開催いたしました。
教職員23名が参加され、仮想事例を通したグループワークでは多くの感想や意見が出て、活発な討議がなされました。
2023.12.21
兵庫県立播磨南高等学校で教職員向けのよりそい授業「子どもが性暴力被害にあった時のための研修会」を実施し、24名の教職員が参加されました。
講師の冨永心理士の話を聞いた参加者から「ストレス度を数字化し客観的に見ることは大切だと思った」との声がよせられました。
2024.2.28
宝塚市立中山台小学校で教職員向けのよりそい授業「子どもが性暴力被害にあった時のための研修会」を開催しました。
仮想事例をもとにグループワークが行われ、参加者からは「関係機関との連携が大切だと思った。」などの声がよせられました。